書の間

022 愛を

四コマ漫画「愛を」。雨の京都の路地。献と和香が一本の黒い傘に入って、ラブホテル「というわけで」から出てくる。和香は頬を赤らめ、献はその手を取って傘をさしかける。奥の駐車場では、別の二人があたりをうかがいながら、小さな車のナンバー隠しの板を外している。角を曲がると、二人は毛虫先生とばったり出会う。先生は自分が濡れるのもかまわず、朱色の小さな傘を、ひもでくくったタルトの箱四つにさしかけている。「おや……」。先生は照れて頭をかきながら「……ほんのちいっとだけ、目がおへんのどす」。後日、稽古。床の間には「莫妄想」。目を閉じた先生が「というわけで……炭手前ですね」と言うと、水指を運んでいた和香がつまずく。

愛を
というわけで
ラマルティーヌ
タルト・ボンヌママン
おや……
……ほんのちいっとだけ、目がおへんのどす
莫妄想
というわけで……炭手前ですね

升の間升の間
みんなのこと、もう覚えましたか?点